石川県穴水町 故坂本三十次邸 海部内閣の当時現職の坂本三十次官房長官(国務大臣)より
慈愛にみちたお顔立ちの観音像を作って頂き、誠に有難うございました。
私も大満足です。
今後共、お元気で精進して下さい。
坂本三十次
新潟県柏崎市石曽根・曹洞宗 安住寺住職 薩美帰一師より
このお地蔵さんを建立された千葉県佐倉市在住の小山一郎氏(石曾根宮ノ下・糀屋さんの出)は、父親の米作さんが農家の次男坊として生まれ、若いころから丁稚奉公や出稼ぎなどで母と苦労しながらも早稲田大学まで進学させてもらったそうです。
そのお陰で今日の自分があり、職を辞した今、振り返れば、早や亡き父親の年齢に近づいていました。
その時ふと晩年に父が、しみじみ漏らした一言『田舎に帰りたい、帰りたい』と言っていた言葉、その思いを果たせないままハ十七歳でこの世を去った父、そのことをふと思い出して、それで両親の故郷に思いを寄せて、「感謝の念と世に生れし人々が皆元気に成長されんことを念じて」子安地蔵尊の建立を思い立たれたそうです。
克って父親の生家の菩提寺でもある安住寺に、その思いを申し出られて、いろいろと、お話の上、今日当山の参道登り口に建立されたお地蔵さんがこの写真であります。
この石造の仏師は、長岡和慶師と申しまして、現在、愛知県の岡崎市にアトリエ工房をもって、現在、五百余体の石仏を世に送られたと言われています。
そのうち、代表作には、大英博物館に童(わらべ)地蔵尊が収蔵され、また国内においては延暦寺、東大寺、高野山、永平寺、三井寺など名刹にも多くの石仏が納められています。地元高柳の小林石材店を通じて建立の趣旨を伝えました所、こころよく快諾され、待つこと一年半、構想もまとまり、同像は身丈百三十センチ、岡崎産の三州銘石、花沢石にそれぞれ表情の異なる子供三人を配置し、右手に錫杖、左手に宝珠を持ち、左足を垂れた半跏で、岩産に腰掛けた形になり、また左足の足元には蓮華が膨られております。
この像を小林石材店によって、基礎を浅間石の自然石で組み合わせて、重厚感のなかにも、親しみ易い微笑みのあふれるお地蔵様が優しく見守っていてくださいます。
めでたく開眼の日には生家の主人を始め親族、近隣の方丈様、ご詠歌講の方々から助縁を頂き盛大に、亡き御両親を偲んで開眼法要を営みました。
その像の脇には、施主の和歌一首
ふるさとに向かいて祈る
父母の姿しのびて
訪れにけり 一郎
この碑が寄り添うが如く建っています。
[開眼供養・平成十一年七月二十五日]
菩提寺の参道を通るとき施主の心を我が心として、いつまでも親しく、手を合わせてお参り下さい。
新潟県柏崎市 曹洞宗 安住寺住職 薩美帰一
愛知県岡崎市 鈴木安彦さんより
「じけい地蔵碑」について 前学校法人さくら学園理事・鈴木安彦
安城市西別所町に学校法人さくら学園の運営する慈恵幼稚園、じけいの森保育園及びグループホームじけいの三つの施設があります。
その三施設に囲まれた庭に「じけい地蔵碑」が安置されています。
作者は大仏師の称号を有する石彫家長岡和慶師、寄贈者は私、鈴木安彦です。
同学園を退職するにあたり、長い間私に働き場所を与えて下さった理事長さんはじめ、教職員の皆さん、幼稚園の子どもたちに感謝の思いを何らかの形にしたいと考え至ったのが、長岡和慶師の作品を寄贈しようと言うことでした。
長岡師と私との出会いは、4年ほど前、私が偶然のこと通勤途上にある師のアトリエに立つ大きな石造の観音像に目を止めたことに始まります。
その端麗にして優美な容姿に私は段々と惹きつけられて行きました。
そして、この観音像をまじかに拝見したいとの思いに駆られてアトリエを訪ねました。
長岡師は私を快く迎えてくださり、初対面にもかかわらず、この観音像を20年程かけて作り上げてきたことや、作品を仕上げてゆく時の自分の姿勢について物静かに語ってくださいました。
その後しばしば師のアトリエを訪ね、作品をつぶさに拝見したり、制作の意図を聞いたり、写真を撮らせてもらったりしているうちに長岡師の偉大な人柄が良く分かってきました。
優しく円満で可憐な地蔵尊や、慈愛と温もりに満ち、かつ気品にあふれた観音像が師の手で、あの固い石材の中から彫り出されるのは、只者ではない師の卓越した人間性によるものであろうと思っています。それ故に私は師の作品にこだわりました。
そして数多くの作品の中からこの地蔵尊の像を選びました。私はここに、私の願いに最も適合した贈り物をすることが出来た事に感謝いたしています。
愛知県西尾市東幡豆 真言宗醍醐派 三ヶ根観音太山寺 ひがんばなの会 会長・森永アサエさんより
「創作・童六地蔵」施主の正子様は、長岡大仏師の大ファンでした。社長であった御主人を亡くされてから後、その社長業を引き継ぎながら暇を見つけては、昔お二人で歩いた懐かしい場所を巡礼しておられました。
三ヶ根にも何度かおみえになったそうです。
平成12年4月8日、お寺「三ヶ根観音」の堂の前、正子様とは初対面だったのですが、みやげ物売場のパールセンターの奥さんから正子さんの事をよく話として聞かされていましたので、初対面というぎこちなさはありませんでした。
背のスラリと高い、とても上品な美しい方でした。
お互いに名乗り合うわずか5,6分の挨拶の中で正子様は「私も建立仲間に入れていただきますわ。必ずお約束しますから」
と言われると、風がさらうように、そのまま立ち去られました。その一週間後には、長岡和慶大仏師から「正子様から注文が入りました」と連絡が入り、私はその早さに驚きとともに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
悲願の「わらべの小径」に参加いただき、完成にまた一歩近づけた、あの時の嬉しさは決して忘れることはできません。
現在、その六地蔵は観音堂に一番近いところでとりを務め、人気も高い六地蔵として座しています。
建立者 正子
建立日 平成13年6月8日
三ヶ根観音太山寺 ひがんばなの会 会長 森永アサエ
京都府京都市 浄土宗西山禅林寺派 来迎寺住職 藤賀隆章師より
総本山永観堂禅林寺奉納(施主正子様)やすらぎ観音菩薩立像は、長岡和慶先生代表作で観光客や参拝者に人気があり、その優しいお姿は心を和ませてくれます。
当寺院(来迎寺)にも同じ施主(正子様)による井戸弁財天座像があります。
琵琶湖の守り仏、竹生島の本尊立像弁財天の両横に戦国大名浅井久政と浅井長政が奉納された宇賀弁財天を模したもので水の大切さを後世に伝えたく建立致しました。
また、イギリス大英博物館や大本山永平寺、東大寺不動堂へ建立されました同像と同様の創作・童子合掌地蔵跪座像も安置しています。
京都市 井戸来迎寺
福岡県太宰府市 天台宗妙香庵住職 森妙香師より
容姿端麗の美しい慈母観音様との出逢いが嬉しくて毎日楽しく幸せいっぱいに過ごさせて頂いております。
観音様を母のように慕い楽しい毎日です。
亡き母とともに歩みし八十路坂
慈母観音を仰ぐ嬉しさ
妙香
新潟県津南町 曹洞宗 大龍院住職・駒形正美師より
平成元年に当山住職になってから念願であった観音様の建立。
平成9年の春、東京在住の故中澤敦様より亡き御主人の菩提を弔うためにと寄進をいただき、高見石材さんに相談したところ、長岡和慶師を紹介され、平成11年秋に完成しました。
冬は3m余の豪雪地、長野県北部に隣接する新潟県津南町、秋山郷の入り口に位置する大龍院の境内に地域のみなさんの心のよりどころとして仰がれています。
大龍院住職 駒形正美
静岡県静岡市 杉山睦雄さん、とし江さん夫妻より
”天使像”
突然最愛の長女が天国へ旅立ってしまいました。
それは2007年の冬。ご縁あり和慶様に出逢うことが出来ました。
出逢った瞬間「この方は!!!」と強烈な印象を覚えている。
世界的にも活躍されておられる大仏師と伺っておりましたので....
一個人としての私共の願いなど聞いては下さらないのか...と思っており...。
ところが、制作の段階で、こまかなことでも私共の意向をあれこれしっかりと聞き入れてくれ、晴れて出来上がった石像との初対面の日、まさに天使のような彫り上りを目のあたりにしたとき、ありし日の長女の姿が甦ってきて、家族のだれもが気が付けば手を合わせているのでした。
今では毎週我家の守り神の天使像を拝みに行くことが楽しみのひとつです。
お世話になった和慶様には本当に感謝しております。
益々のご活躍を心よりお祈り致します。
静岡市葵区 杉山睦雄 とし江
山梨県都留市 曹洞宗・西方寺住職 梅谷辰彦師より
私の住職している西方寺は、檀信徒の少ない寺です。
私自身、御地蔵様を信仰しており、檀信徒の協力の下、長岡先生の六地蔵様を建立でき、現在は六観音様を建立できる様願っています。
先生の作品は、私の下手な話より無言の有難いお姿で仏様の教えを説いています。
後世の人々に長岡和慶作品の寺として伝えていきたいと思います。
平成25年5月16日
西方寺住職 梅谷辰彦
合掌
京都府京都市山科区 法華宗・大乗寺住職夫妻 岡澤海宣・妙宣師より
年々酔芙蓉見物客も多くなり有難いことと喜んでおります。
観音様のお蔭なのでしょう。
折にふれ、施主の近藤清一先生のこと、長岡和慶様のこと等、思い出しております。
有名な素晴らしい長岡和慶大仏師作彫に依る「酔芙蓉の寺」、大乗寺の酔芙蓉観音様は優しい温かいお顔で花見客を見守り、日本一の酔芙蓉観音の寺になりました。
岡澤海宣 妙宣
東京都中野区 曹洞宗・宗清寺住職 飯島尚之師より
(一)六地蔵(六地蔵永代供養塔)
近年、少子化や生活様式の多様化などに伴い、お墓を継承することが困難という場合も多くなりました。
このような問題に皆様が安心できる環境を整えるために、檀家さんが願主となり六地蔵永代供養塔(共同墓)を建立いたしました。
当初、石仏を彫っていただける仏師の方とのご縁が無く、中国産の仏さまを含む石屋さんからの情報のみで考えておりました。
しかし、当寺にお迎えする仏さまを彫っていただける方を全く知らないのも住職として納得ができず、本やインターネット等で長岡和慶先生と、その作品と拝見し、飛び込みでお願いを申し上げ尊いご縁をいただきました。
何度かアトリエをお尋ねし、制作の様子を拝見いたしました。まるで石の中に仏さまがもともと存在したかのように、長岡先生の手によって引き出されてくる光景には感動以上の驚きがあります。
(二)慈愛観世音菩薩座像(伴侶動物供養塔)
寺として大きな仏さまをお迎えするのは二体目となる慈愛観世音菩薩座像。
檀家総代が動物病院を開院しており、ペット(伴侶動物)を亡くしたご家族の気持ちが癒される仏さまをお迎えしたいという願いから、長岡先生にお願い致しました。
ペットも家族の一員でありますが、私たちと同じお墓に入ることはできません。
そのため、同じ墓所内に区画を別にしてペット専用の供養塔を建立いたしました。
観音さまにいだかれる犬、猫、鳩は、ペットを愛する方々の姿そのものであります。
私たちは、生類により仏心に目覚めることも多いにあることを示した作品でもあります。
宗清寺住職 飯島尚之
福岡県北九州市・浄土宗 吉祥寺住職 青柳俊文師より
浄土宗第二祖、鎮西上人誕生の地・吉祥寺(北九州市八幡西区)には長岡和慶先生の作品が五体あります。
球体童延命地蔵・吉祥天・来迎弥陀三尊仏です。
先生の作品は、皆、福よかで温かみがあり和やかな顔をし、親しみやすく、拝めば心が和みます。
特に弥陀三尊仏は皆様に親しく拝まれています。吉祥寺にある青蓮華池を極楽浄土の蓮池になぞらえ、蓮台を持った観音菩薩、勢至菩薩を従え、往生人を迎えにこられる阿弥陀仏に往生を願って、特に花の咲く季節は手を合わせ頭をさげて、拝んでおられます。
多くのお方に拝まれ石仏も益々光り輝き有り難くなって参りました。
福島県いわき市・曹洞宗・妙高院住職 源玄光師と住職夫人 源房子さんより
(一)
六地蔵菩薩像 平成10年3月
聖観世音菩薩立像 平成16年7月
三十三観音 平成22年3月
わらべ観音 平成22年3月
ウォーキングわらべ地蔵
平成22年3月
仏縁があって、これだけの石仏が安置されました。
「妙高院さん、和慶大仏師の石仏、これだけ揃っていれば有名になるよ」
和慶様を知っている石屋さんの声も聞かれます。
骨寺の山寺で少ない予算でお願いしましたところ、好意親切な心でお引き受け下さいまして、予想外の大きさで慈愛に満ちあふれた永代供養墓地の観音様が建立することが出来ました。
長岡和慶大仏師作の仏像に向かうに有り難くて、無心に合掌し、念仏を唱えたくなります。
制作のことについてお尋ねしたところ「そこの素材(石材)から仏像を掘り出す」とのことです。
善根を積み、修業を積まれた偉大な大仏師の神業かと驚きました。
人間は何かを作るところに喜びがある。「その作ったものが誰かが喜んでくれれば高く評価され、生き甲斐を感ずる」と言われます。
和慶様は、よい顔の仏像を作る達人です。
これからも益々ご精進されることを祈念申し上げます。
妙高院住職 源玄光
妙高院住職夫人・源房子さんより
(二)
若いころ、子供が三人学校へ行ってしまうと私、一人の留守番になります。そこで、来る人来る人に「淋しくありませんか」とよく聞かれました。
夫が学校へ勤めて帰るまでの日常の責任が課せられますので淋しいと言っていられませんでした。
嫁いで十三年目に庫裡の改築、そして十三年が過ぎて本堂の改築と追いかけられ忙しく働きました。
今、七十歳をこして思うのですが、若いと言うことは本当に、素晴らしいことなのですね。
義父、義母もあの世に見送りました。
バタバタと時は流れました。
ようやく、朝、早起きして庭に咲く花の表情をみて「ああ、きれいだなぁー」とゆっくり眺めている自分が嘘のようです。
今、わが寺、自慢のシャガがいっぱい静かに咲いています。
そこに、いい顔をした六地蔵様、三十三観音様、わらべ観音様、わらべ地蔵さまに「お早う」と声をかけて、聖観音様までゆき「お早うございます、どうぞ、今日も良い日でありますように一」と合掌して家に入ります。
今、若い時のあの忙しさを忘れて慈愛に満ちたいい顔の仏様に手を合わせ、花に声かけて歩ける私、最高の幸せを感じています。
お参りの方がこう言われます。
「この有難い、仏様に手を合わせると私、素直になっているのに気づくのよ」
お蔭様で、長岡先生のこの石像によって、来る人、来る人が「心が癒される境内になりましたね」と言ってくれます。
今日も、花の香りのする涼しい風を受け、地蔵さんと仲間たち、楽しく語らいをしているように思われます。
※当時内容のまま記載しておりますので、役職などが現状とは異なる場合があります。
石仏・石像の制作をご依頼は長岡和慶仏所へ。一般仏・模刻・創作仏の制作を承ります。
長岡和慶が制作した彫刻像には、著作権の権利があります。
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